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書籍・雑誌

2019年2月13日 (水)

明日発売の増刊号『レコード・コレクター紳士録2』に登場

雑誌「レコード・コレクターズ」で今も続く人気連載が、「大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録」。私が取り上げていただいたのが、拙著『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』上梓から約半年後の1998年10月号に掲載された第64回だった。
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あれから20年以上経ち、明日(2月14日)発売の増刊号『レコード・コレクター紳士録2』(大鷹俊一・著)に、当時の記事がそのまま再録されることになった。
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今回は、1994年11月号から2008年11月号までに掲載された中から52人が選ばれているが、そのうちの1人に加えていただけたのである。
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ちなみにラインナップはこんな感じである。

永井博
齋藤正紀
コモエスタ八重樫
坂本博己
落合慎二
関通孝
みうらじゅん
曽我部恵一
片岡知子
斎藤充正
吉峯譲
松澤秀文
植村和紀
若林佳起
杉本英輝
佐野勝明
坂本理
青木龍行
立見伸一郎
小松崎健郎
石川真一
尾川雄介
目黒子
吉田惠彦
<番外編> Beatles For Sale!
板橋純
川崎太郎
瀬川昌久
宮治淳一
>岡田崇
佐々木雄三
佐野史郎
安藤貢
漆畑一巳
中嶋勇二
永井英夫
村上寛
高山眞一
山口雅也
吉岡修
ハスキー中川
永田清
宮本裕二
小和敬典
寺川浩人
野沢あぐむ
キスノキヨシ
古川秀彦
有賀幹夫
田中高行
真鍋崇
鈴木やすし
三上剛志

今となっては気恥ずかしいような内容ではあるが、ぜひご覧いただければ。ただ一点、目次で私の名前が斎藤ではなく「斉藤充正」になってしまっていたのがちょっと残念。

2015年6月14日 (日)

『フォー・シーズンズ本発売記念&ジャージー・ボーイズ来日記念トーク・イヴェント』無事終了

6月11日に武蔵小山アゲインで行われた『フォー・シーズンズ本発売記念&ジャージー・ボーイズ来日記念トーク・イヴェント』は無事に終了した。簡単に内容を振り返ってみよう。

前半は、5月29日に発売になり、会場でも販売させていただいた拙著『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて』で紹介した楽曲から、ほんの一部だがオリジナルのアナログ盤で聴いてみようというもの。本の表紙、カヴァー・デザインも担当してくださった高瀬康一さんのフォローが的確で、話は進めやすかったが、こちらのブログでは、固有名詞が多くてわかりにくかったというご指摘をいただいた。申し訳ありません。ただ、細かく説明していると曲がかけられなくなるので、「後は本をお読みください」ということで、ご了承いただきたい。

紹介した曲目と、本の中で紹介しているページは以下の通り。本の中でジャケット/レーベル写真が紹介できなかったものは、写真も貼付した。

01. The Four Lovers "You're The Apple Of My Eye"
(RCA Victor 47-6518)
39ページ

02. Rose Murphy "I Can't Give You Anything But Love(捧ぐるは愛のみ)"
『おもしろ音楽大集合(6) ローズ・マーフィー』(MCA VIM-5609)
28ページ、146ページ

Rosemurphy

03. Royal Teens "Short Shorts"
(Power 215)
91ページ

04. Kevin McQuinn "Ev'ry Step Of The Way"
(Diamond D-101)
115ページ

Evrystep

05. Gigi Parker "Lonely Girl Blue"
(Coral 62314)
124ページ

06. The 4 Seasons "Sherry"
(Vee-Jay 456)
136ページ

07. The 4 Seasons "Save It For Me"
(Philips 40225)
215ページ

08. The 4 Seasons "A Sunday Kind Of Love"
"The 4 Seasons Entertain You" (Philips PHM 200-164)
52ページ、223ページ

09. The Victorians "Baby Toys"
(Reprise 0434)
230ページ、264ページ

10. Cholli Maye "Cry For Me"
(Gold 212)
284ページ

11. Tiffany Michel "Dixie"
(MGM K13624)
293ページ

Dixie

12. Little Joe Ritchie (=Joe Pesci) "Got To Get You Into My Life"
"Little Joe Sure Can Sing!" (Brunswick BL 754135)
298ページ

Littlejoesurecansing

13. Frankie Valli "Can't Take My Eyes Off You"
(Philips 40446) First pressing
350ページ

後半はミュージカル『ジャージー・ボーイズ』鑑賞回数34回(!)の高田和子さんによる予習編。まずは、オーストラリア公演用のプロモーションDVDを流しながら、話を進めてもらった。

Jerseyboysaustralia

話の内容は、高田さんのこちらのブログ(イヴェント終了後に加筆)に沿ったもの。怒涛のお話しぶりで、私も高瀬さんも、なかなか話に割って入れないほどの迫力だった。紹介した曲目は以下の通り。

14. The 4 Seasons "I Can't Give You Anything But Love"
"Sherry & 11 Others" (Vee-Jay VJLP 1053)
28ページ、146ページ

15. Original Broadway Cast "Stay/Let's Hang On!/Opus 17 (Don't You Worry 'Bout Me)/Bye, Bye, Baby (Baby, Goodbye)"
"Jersey Boys" (Rhino R2 73271)
654ページ

16. Frankie Tyler "I Go Ape"
(Okeh 4-7103)
76ページ

ここまでで22時になってしまったので、次の12インチ・ヴァージョンで締め。

17. Frankie Valli "Swearin' To God"
(Private Stock PS 5101)
535ページ

ご来場くださった皆さん、ご出演いただいた高田和子さん高瀬康一さんアゲイン店長の石川茂樹さん(本も買っていただいた)、ありがとうございました。

2015年6月 3日 (水)

『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて』に頂戴したお言葉の数々

5月29日にスペースシャワーブックスより発売になった拙著『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて』に対して、既に各方面から好意的なコメントを頂いております。FacebookTwitterではその都度ご紹介させていただいていますが、ここでもまとめさせていただきます(Facebookで「友達」のみ公開の方のコメントは掲載してありません)。

湯川れい子さんのツイート

サエキけんぞうさんのFacebook

高田和子さんのブログ「And This Is Not Elf Land」

犬伏 功さんのブログ「犬伏功のAnother Tricky Day」~「圧倒的なヴォリュームを誇る日本初の「フォー・シーズンズ」本、遂に登場!」

小川真一さんのFacebook

佐野邦彦さんのブログ「WebVANDA」

プリムローズ(Primrose)さんのツイート

mar coniさんのツイート

べらしさんのツイート

古書ほうろうさんのツイート

きじまこうさんのツイート

JUN@The Hand Clapsさんのツイート

そして『ジャージー・ボーイズ』公式ブログでもご紹介いただきました。

みなさま、本当に温かいお言葉をありがとうございました。

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フォー・シーズンズ本発売記念&ジャージー・ボーイズ来日記念トーク・イヴェント

既にFacebookでは告知済みですが、こちらでも告知しておかなければいけませんね。表題のイヴェントのご案内です。

日時:2015年6月11日(木) Open:18:30 / Start:19:30

場所:武蔵小山 Live Cafe AGAIN

出演:斎藤充正、高田和子、高瀬康一(予定)
入場料:1,500円

昨年9月27日に日本でも公開されて大きな話題を呼んだクリント・イーストウッド監督の映画『ジャージー・ボーイズ』で取り上げられ、一躍脚光を浴びたアメリカン・ポップスの名門グループ、フォー・シーズンズ。彼らの歩みを詳細に綴った初の単行本『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて』の発売(5月29日スペースシャワーブックス刊)と、映画の原作となったブロードウェイ・ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の待望の初来日(渋谷・東急シアター・オーブにて6月25日~7月5日公演)を記念してのトーク・イヴェント。

出演は、同書の著者である斎藤充正、日本有数の『ジャージー・ボーイズ』通である高田和子、今回同書のブックカヴァーを手掛けたデザイナーで、かつて水上徹氏とのコンビでAGAINでのトーク・イヴェント「Good Old Boys」を定期的に開催していた高瀬康一の3名。

前半では、本の内容に沿って、登場したさまざまな音源などを紹介します。読者のみなさまからの「これが聴いてみたい」というリクエストにも答えていきます(事前リクエストはFacebookのほか、Twitterブログ、メールでも受け付けますので、斎藤宛にお気軽にお寄せください)。

後半はミュージカルの予習編で、「サントラCDには入っていない『音の楽しみ』!」 「シェリー・ベイビー危うし!」というテーマで話を進めていきます。

会場では本の即売もあります。

AGAINのホームページはこちら

数多くのみなさまの参加をお待ちしています。どうぞよろしくお願いします。

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Comments

鳩サブローさん、こんばんは。
今晩のトークイベント楽しませていただきました。
ご挨拶もでき、参加できて良かったです。
どうもありがとうございました。

Posted by: JD | June 11, 2015 at 11:35 PM

JDさん、コメントありがとうございます。
昨晩はご来場ありがとうございました。
お会いできて嬉しかったです。
楽しんでいただけたようで、何よりです。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | June 12, 2015 at 10:19 PM

鳩サブロー様
コメントが遅れてしまいましたが、木曜日のイベント、少し遅刻してしまいましたが、なんとか聞くことができてよかったです。懐かしい曲やら貴重なお話、ありがとうございます。
初めてフランキーバリのレコードを買ってからもう40年近くになりますが、なかなか情報が得られず、これから本を読ませていただくのが楽しみです。

Posted by: アリス(オースティン) | June 13, 2015 at 10:29 PM

アリスさん、こんばんは。

ご来場&コメントありがとうございます。
ご挨拶できて嬉しく思います。
本もじっくりとお読みいただければと思います。
よろしくお願いします。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | June 14, 2015 at 12:42 AM

2015年5月29日 (金)

『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて』正誤表

拙著『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて』は、スペースシャワーブックスより5月29日、無事に発売となりました。

校了まで、何度も何度もチェックをしたのですが、残念ながら完成後にいくつかの誤りが見つかりましたので、謹んでここに訂正させて頂きます。当面の間、トップに表示した上で、以後も随時更新予定。更新されないに越したことはないのですが。

このほか、何かお気付きの方は、お気軽にご連絡を頂けますよう、お願いします(この記事へのコメント、e-mail、TwitterやFacebook経由のいずれでもかまいません)。

正誤表: (最終更新:8月30日22時06分)

54ページ6行目
(誤)(クライド)マクフィター
(正)マクファター

91ページ10行目(8月16日追記)
(誤)歩いているの見た
(正)歩いているのを見た

142ページ7~8行目(6月20日追記)
(誤)〈シェリー〉〈あの日の涙〉に関しては
(正)〈シェリー〉に関しては

169ページ4行目、6~7行目、終わりから2行目(6月8日追記)
(誤)レスリー・キャロン
(正)レズリー・キャロン

176ページ2行目(6月9日追記)
(誤)〈ドント・ピック・オン・マイ・ベイビー〉
(正)〈ドント・ピック・アップ・マイ・ベイビー〉

203ページ1行目(7月2日追記)
(誤)スパーリングの自作曲
(正)ゴスティングの自作曲

208ページ最終行の後に次の2文を追加(6月30日追記)
 〈ドント・レット・ゴー〉は六七ページでも紹介した通り、一九五七年一〇月に録音されたザ・フォー・ラヴァーズのシングル〈パッカー・アップ〉でアレンジを手掛けたジェシー・ストーンがそれと同時期に書き、黒人歌手ロイ・ハミルトンがヒットさせた曲のカヴァー。大変珍しいことに、ニック・マーシがハミルトンに似せてリード・ヴォーカルを担当している。
 〈踊ろよ、ベイビー〔ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ダンス〕〉は、サンフランシスコ出身の黒人シンガー・ソングライター、ボビー・フリーマンの自作で、一九五八年に全米五位、R&Bチャートでは二位を記録した。これはピアノ基調のロックンロールだったが、一九六二年にクリフ・リチャード&ザ・シャドウズがギター中心のアレンジにして全英二位とした。フォー・シーズンズはメロディを少し変え、ホーンも入れてカヴァーしている。ザ・ビーチ・ボーイズの一九六五年のヴァージョン(全米一二位)も完成度が高いが、メロディはフォー・シーズンズ版をベースにしている。

250ページ終りから5行目(6月1日追記)
(誤)そして六月二二日に発売
(正)そして六月二八日に発売

278ページ終りから3行目(7月24日追記)
(誤)マイ・ワールド・ビューティフル・バード
(正)マイ・ワイルド・ビューティフル・バード

348ページ終りから3行目(6月1日追記)
(誤)《グッド・タイムス》
(正)《グッド・タイムズ》

357ページ終りから2行目(8月30日追記)
(誤)付属している確立
(正)付属している確率

388ページ終りから6行目(6月12日追記)
(誤)ニック・マッシ
(正)ニック・マーシ

417ページ4行目(6月8日追記)
(誤)後にも先にも唯一の経験となった
(正)数少ない経験のひとつとなった

422ページ1行目(8月30日追記)
(誤)『トイ・ストーリーズ』
(正)『トイ・ストーリー』

429ページ5~6行目(8月30日追記)
(誤)マヘリア・ジャンスンに
(正)マヘリア・ジャクスンに

446ページ9行目
(誤)ハイ・ホー・シルヴァー・リニング
(正)ハイ・ホー・シルヴァー・ライニング

459ページ左 "RARITIES, VOLUME 2" 14曲目(8月16日追記)
(誤)A NEW MORNING
(正)A NEW BEGINNING

506ページ3~6行目(8月4日追記)
(誤)波の音のSEから始まり、スケール感のある作品に仕上がっている。実はこの曲にはヴァージョンが二つあり、女性コーラスがハーモニーを付けているのが、ここでシングルになったフランキーのソロ。メンバーがハーモニーを付けたフォー・シーズンズ版も作られたが当時は未発表に終わっている。
(正)スケール感のある作品に仕上がっている。実はこの曲にはヴァージョンが二つあり、女性コーラスがハーモニーを付けているのが、ここでシングルになったフランキーのソロ。波の音のSEから始まり、メンバーがハーモニーを付けたフォー・シーズンズ版も作られたが、当時はイタリア盤にのみ収録された。

520ページ3行目(8月4日追記)
(誤)コーラス・ハーモニー入りの未発表別ヴァージョン
(正)コーラス・ハーモニー入りのレアな別ヴァージョン

610ページ8行目(7月18日追記)
(誤)ドゥ・ワップを歌っていたベトナム戦争から
(正)ドゥ・ワップを歌っていた。ベトナム戦争から

616ページ8行目(8月30日追記)
(誤)涙の分かれ道
(正)涙の別れ道

618ページ2行目(6月1日追記)
(誤)私は二度
(正)筆者は二度

632ページ最終行
(誤)クラレンス・クレモンス
(正)クラレンス・クレモンズ

2015年5月25日 (月)

『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて』発売間近

ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の東京公演初日まで、ちょうどあと1か月。そして、拙著『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて』の発売まであと4日となった。発売日は5月29日です。

アマゾンのページはこちら
エルパカBOOKS(HMV)のページはこちら
タワーレコードのページはこちら
hontoネットストアのページはこちら

19日には無事に見本刷りができあがり、速攻で受け取りに行った。

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見ての通り、これは帯を付けた状態。

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帯を外すと、もっとカッコいい。

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裏側にはミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の告知が。ミュージカルの会場でもしっかりと売らせていただくので、そのためのタイアップ。

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そう、この厚さ。中身がぎっしり詰まっている感じが伝わるかな。

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平積みされていない本屋さん(がほとんどだろうけど)では、この背中で探してほしい。

献本差し上げた湯川れい子さんは、早速次のようにツイートして下さった(正しくは800ページではなく680ページ)。

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本のPRもあって、これを機会にFacebookも始めた。FB始めてみてビックリ、ポップス関係、タンゴ関係の同業者、知人、ミュージシャンはもとより、10周年前に盛り上がっていたオーディオ仲間、30数年前のバンド時代の仲間や大学時代の友人など、ご無沙汰していたみんなとも次々に繋がっていったのだ。「相手の顔が見える」というのは大事だなと思うし、ブログを書くほどではないがツイートでは収まらない、という場合にも気軽に投稿できるのがいい。そんなFBでは、少しお手伝いいただいたサエキけんぞうさんも、さっそく拙著を紹介してくださって、「いいね!」が200人近く付いた。

FBにはもちろん本名の「斎藤 充正」で参加しているので、友達リクエスト、フォローは皆さんどうぞお気軽に。

Comments

鳩サブローさん、こんばんは。
僕はポイントがたまるというので少し前にネットで予約してしまいました。
だから手元に届くのは5/31か6/1かもしれません。
本当に分厚いですね。待ち遠しいです!

Posted by: JD | May 27, 2015 at 02:23 AM

JDさん、コメントありがとうございます。

いよいよ発売が迫ってきました。
もう少しだけお待ちください。

みなさまへ:
Elaine'sさんがブログで拙著についてコメントしてくださいました。ご一読を。
http://blog.goo.ne.jp/master_of_my_domain/e/50db95bb34724771b492d058939b8309

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | May 27, 2015 at 12:19 PM

鳩サブローさん、こんにちは!
お久しぶりです。
昨夜、アマゾンで注文して、本日中に届く予定なので、楽しみで仕方ありませんん。
フォーシーズンズの本が発売されるなんて、ファンにとっては夢のような出来事ではないかと。

Posted by: bobby | May 30, 2015 at 11:44 AM

bobbyさん、コメントありがとうございます。
もう届いたでしょうか?
よろしければ、また感想などお寄せください。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | June 01, 2015 at 01:14 AM

2015年4月26日 (日)

フォー・シーズンズ本の詳細を発表

2月4日に、フォー・シーズンズ本の発売について告知してから2か月半。その間休む間もなく、大変な追い込み作業に忙殺されていた。

一昨日、ようやく入稿まで漕ぎ着けることができた。まだ細かい直しの作業は残っているが、何とか形が見えてきた。当初の予定から若干延びたが、発売日は5月29日(金)に決定した。

予想外だったのは、書くべき内容が雪だるま式に増えてしまったこと。当初、70年代以降については、これまでの連載で書いてきたようなモーウェスト~モータウンとの一件などは別にして、データ的なことを中心にさらっと流すつもりでいた。だが、せっかくだからとなるべくしっかりと書くようにしたら、とんでもない分量になってしまった。当初は300ページ程度のつもりだったのが、出来上がってみたら口絵8ページを含めて680ページになってしまったのだ。紹介しているシングルやアルバムに関して、レーベルやジャケットの表裏など全部写真を載せるつもりでいたが、とても収まりきれないことがわかり、スペースに余裕のあるものを除いて、1点あたり写真は1枚に。しかも小さいので、ディテールまではわからないだろうが、本文を優先した結果なので仕方がない。人名索引も付けたかったが断念せざるを得なかった。

ギリギリまでページ数が確定できなかったので、定価も決まらなかった。最終的には2,800円+税というところに落ち着いたが、それゆえamazonなどでの予約も、まだ開始されていない。発売元のウェブサイトでの告知もこれから。

というところで、決まった内容をお知らせしておく。

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書名:『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて』
著者:斎藤充正
発売:5月29日
体裁:四六版/上製/680頁
価格:本体2,800円+税
ISBN:978-4-907435-58-5
発行:スペースシャワーネットワーク

表紙とカヴァーのデザインは、Good Time Graphicsの高瀬康一さんにお願いした。高瀬さん自身がフォー・シーズンズのファンなので、お願いするなら彼しかいないと、かねがね思っていたが、このようにすばらしい表紙に仕上げていただいた。

本書は、次の4つの章で構成されている。
第一章 フォー・シーズンズ前夜
第二章 フォー・シーズンズ黄金時代
第三章 進化するフォー・シーズンズ
第四章 フォー・シーズンズは永遠に

第二章と第三章の途中まで、第四章の一部は、ブログでこれまでに書いてきたことが一応のベースにはなっていて、過去に書いたCDのライナーなどからも引用しているが、それ以外は書き下ろし。彼らが残してきたすべてのオリジナル・シングル、アルバムについて解説しているはもちろんのこと、ニック・マーシやボブ・ゴーディオのプロデュース作品、他のアーティストへの提供曲、関連するミュージシャンなどについても、できる範囲で紹介している。

6月11日(木)には、武蔵小山のAgainで、発売記念とミュージカル来日記念を兼ねたトーク・イヴェントを開催することも決定。詳細は追ってお知らせしたい。

そして、6月25日(木)に開幕するミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の会場でも、本の即売が決定。

皆様、どうぞお楽しみに。

2015年2月 4日 (水)

フォー・シーズンズ本発売決定!

本日2月4日は、映画『ジャージー・ボーイズ』のブルーレイ/DVDの発売日。この日を待った方も多いだろう。私も去年の10月にタワーレコードに予約していたが、届いてみてビックリ。ポスターがおまけについていた。しかもアメリカ本国での映画公開告知ポスターである。これは嬉しい。

ブルーレイ/DVDと書いたが、別々に出るのではなく、セットで出るのが新しい、というか、最近はこういうのが主流なんですか? 普段映画のソフトを買わないから判らないのだが。しかもデジタルコピーのストリーミング/ダウンロード権まで付いている。

Jerseyboysbd

写真左のカヴァーを外すと、中は写真右のようなパッケージになっている。

すっかり出遅れてしまったが、本当はその前に、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の主催社先行・良席&早割チケット予約が先月24日から始まっているのをお知らせしなければならなかったのだが、完全にタイミングを外してしまった。申し訳ない。一応受付期間は6日(金)の23:59までとなっているので、まだの方はぜひ。

第74回でもお知らせしていたように、映画ソフトの発売に合わせて、関連CDも色々出ている。

Jbm

まずは『ミュージカル・ジャージー・ボーイズ~オリジナル・キャスト・レコーディングス』。こちらはライナーノーツも書かせてもらった。ミュージカルの予習には必須とも言えるが、会場で感動に浸りながら買うのもいいかも。

Jbb

そして『ジャージー・ビート・ボックス』。ブックレットの全訳と全曲の歌詞対訳がついているのがとてもありがたい。

このCD2タイトルについて、2月15日発売の雑誌「レコード・コレクターズ」3月号に4ページの紹介記事を書かせてもらった。『ジャージー・ビート・ボックス』の日本語ブックレットは原盤ブックレットの訳のみで、日本独自のライナーがないこともあり、補足の意味も込めて、どういう選曲になっているのか、ここに漏れてしまったシングル曲には何があるのか、なども書いた。そちらもぜひお読みいただきたい。

さて、ここからが本題。

タイトルにあるように、かねてよりの悲願だった、フォー・シーズンズの本を出せることになった。10月からブログの更新ペースががたっと落ちたのも、その準備に入っていたからである。10月の時点でアクセルを踏んだのはもちろん、9月27日に公開された映画『ジャージー・ボーイズ』への注目振りがものすごくなっていたからに他ならない。

これまでにブログに書いてきた記事を整理し、まとめ、新たに書きおろす作業に入るのと同時に、出版社探しが始まった。もちろん、ただでさえ音楽書の売れない時代、単独のアーティスト本、しかも対象がフォー・シーズンズとなれば、こちらも簡単に決まるとは思ってはいなかった。これまで繋がりのなかった出版社への紹介もさる方にお願いしたり、いろいろアプローチを繰り返した末に、ようやく前向きに検討してくださる編集者にめぐり合うことができた。そして営業会議を通過し、予算組みもほぼ終えて、ようやく今日、発表に漕ぎ着けたというわけだ。

タイトル:『君の瞳に恋してる~フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて(仮)』
著者:斎藤充正
出版社:スペースシャワーネットワーク
体裁:四六版上製(ハードカバー) 300頁
予定価格:1,800円+税
発売予定日:2015年5月15日

今のところ決まっているのはこんな感じだ。何はともあれお尻は決まっているので(ミュージカルの来日公演に間に合わなければ、出す意味がない!)、ひたすら原稿を書き続けなければいけない。

拡散および応援のほど、よろしくお願いします。

Comments

こちらでは、はじめまして。

やはり何かと、少し前からこちらのエントリーにお世話になることが多いのですが、いつも迷子になってしまうので(苦笑)、フォー・シーズンズ関連のエントリーの“目次”をまとめたエントリーが、どこかわかりやすい場所にあるといいかなぁ……などと、思っております。

家に届いて以来、“Jersey Beat”を聴き込んで、そしてじっくりライナーを読んでいるのですが(日本版ブックレットは、一部の曲の対訳がギクシャクしてるのはしょうがないとして(「根本的にヒドい」場合も、近年は少なくないので…)、英文ライナーの日本語訳で、登場する人物が亡くなっていたりする場合、そのあたりもフォローしてあるのはさすがだと感じました)、自分が彼らのCDを買い込み、聴き込んでいたのは、ライノやBMGビクター、英エースなどがリイシューを進めていた時期だったので、今回はじめて聴く曲も、いくつかありました。
音の方は2006~2007年リマスタリングですし、2014年に出たばかりの“ボブ・ゴーディオ作品集”に収録されたトラックのクリアさやシャープさ、力強さには譲るものの、やはりいい音だと思います。
Windows Media Playerで確認したところ、CDは3枚ともびっしりだったので、若干入っていないシングル曲があっても、さすがにこれはしょうがないな、と思いました。
通常、こういったセットとなると「レア音源も満載!」みたいな方向に行きがちですが、きっちりオーソドックスにまとめてあって、逆にありがたく、新鮮ですらあります(全部で76曲ですが、自分のプレイリストでは、ゲンを担いで(?)“Closeup”から「神に誓って」のアルバム・ヴァージョンを最後に追加し、全77曲にしてみました)。
アルバム・トラックや、さほどヒットしなかった曲にも、よいものが多く(“Motown years”を聴いた時も痛感しましたが)、入り口は広くとってあるけれど、この世界は思った以上に深いようですね……。

Posted by: 真 a.k.a.しんのじ(@650122) | February 07, 2015 at 05:57 PM

鳩サブローさん、こんばんは。
朗報ありがとうございます。
僕のブログでも勝手に宣伝させていただきました。
非常に楽しみにしています。

Posted by: JD | February 09, 2015 at 12:53 AM

毎度お返事が遅くなること、ご容赦ください。
まとレスにて失礼します。

>真 a.k.a.しんのじさん

ようこそいらっしゃいました。コメントありがとうございます。
私も、どこに何書いたか判らなくなって、Googleで検索したりもします(笑)。
とりあえずの目次的なものとしては、シングル紹介のインデックスはこちら↓

http://tangodelic.tea-nifty.com/tangodelog/2014/09/70-beggin-24-64.html

第1回から来日決定までの目次はこちら↓

http://tangodelic.tea-nifty.com/tangodelog/2013/05/post-636f.html

『ジャージー・ビート・ボックス』の内容について、もちろん収録時間の関係もありますが、シングル曲ではソロの「Fancy Dancer」、『Reunited Live』に入っている「Spend The Night In Love」あたりが入ると、もっと締まったのかな、とも思います。

>JDさん

ブログでのご紹介、本当にありがとうございます。
あちらにもコメントしましたが、JDさんに応援していただけて、心強いです。早速このエントリーへのアクセスも伸びていますよ~。
それにしても、こんな日が(まだ出ていませんが)本当に来るとは。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | February 09, 2015 at 12:03 PM

こんにちは。
JDさんも、どうもはじめまして(「拍手」程度ではありますが、拝見させていただいてます!)。

『ジャージー・ビート・ボックス』というセットは、大体ほぼ完璧で、でもちょっとだけ足りないところがある……という印象ですが、その「ちょっとだけ」が本当に微妙で、悩ましいところでもあります。
個人的には、“A Sunday Kind of Love”であるとか、“Cry For Me”であるとか、本当に数曲だけの、何かと恵まれない曲たちなんですが………いや、惜しいのには違いないですね。
“Cry For Me”は、件のボブ・ゴーディオ作品集の中にチラシが入っていた、“オルゴールが奏でるフォー・シーズンズ作品集”っぽいアルバム“Jersey Babys”にも入っていて、なかなかよかったと思いました。
このアルバム、「子供を寝かしつける時に流しておける、インスト・アルバムがあれば…」という、ゴーディオの娘さんの発案から生まれたものだったということですが、どれも音色が優しくて、気持ちがほっこりするんです。
“Ronnie”とかも、力強いオリジナルとは相当印象が違っていて、より好きになりました。
全体に、シンプルな打ち込み主体の、ロビー・ロビンソンによるアレンジは、そのメロディの美しさに光を当てるものであるように感じました。
といっても、Amazon.co.jpで数曲、MP3を購入しただけで、全曲フルで聴いたわけではないのですが、一応、すべて試聴して、好みかどうか確認した上で、選んで購入しました。
こういうところ(だけ?)は、つくづく便利になったな……と思いますね。

Posted by: 真 a.k.a.しんのじ(@650122) | February 10, 2015 at 12:22 AM

>真 a.k.a.しんのじさん

『Jersey Babys』、実はまだ聴いていないんです。やばいですね。レポートありがとうございました。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | February 13, 2015 at 09:06 PM

鳩サブローさん、こんばんは。

ここで書いてまもなく、それまでほとんど誰も見向きもしなかった“Jersey Babys”関連のレビュー(アルバム、および購入した楽曲―“December 1963”“Ronnie”“Cry For Me”“Short Shorts”“Rag Doll”―の各MP3の販売ページに書いたもの)に、キレイに1票ずつ「いいえ」が入りましたよw
このブログの影響力のスゴさ!
いろんな意味でw

それはともかく、ゴーディオの娘さんが言い出して、ゴーディオがサジェストし、ロビー・ロビンソンがアレンジして、しかもライノから出ている、ということで、これもまた一応、オフィシャルな《関連商品》と考えて差し支えないのでしょうね、実は。

そういえば、少し前には“Jersey Cats”というタイトルの、これまた謎のCDの発売を知らせるメールが、タワーやHMVから来ていましたが(アーティスト名は、ちゃんと“Frankie valli & The Four Seasons”)。
こっちはわかりませんね、ちょっと。
一時期流行った、動物の鳴き声をサンプリングして「歌わせている」、『ジングル・キャッツ』みたいなやつでしょうか?

Posted by: 真 a.k.a.しんのじ(@650122) | February 13, 2015 at 11:55 PM

真 a.k.a.しんのじさん

何で猫なのかはわかりませんが、『Jersey Cats』というのは、50年経過の著作権切れ音源を集めた、ただのコンピレーションですよ。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | February 14, 2015 at 12:03 AM

鳩サブローさん、ありがとうございます。
著作権に関しては、見直しの方向でもあるようですが(50年⇒70年とか)、フォー・シーズンズの商品価値も上がって来ているところですし、これから徐々に、そういった商品はますます増えて行くのでしょうね……。

Posted by: 真 a.k.a.しんのじ(@650122) | February 14, 2015 at 01:39 AM

(どのエントリーに記すべきか、いささか迷いながら……)

えー………、
680ページ、ついに、完読しました!
いや、(通常、本を読むのが異常に遅い)我ながら、最後までよく読んだ(笑)。
いま、頭の中で“下書き”しながら、少しずつ感想文というかカスタマーレビューが書ければ、と思っております。
少々、辛口になる部分もあるかもしれませんが、そのあたりは、ひとつご容赦を…m(__)m

さて。
その後わかった、表記が違っていた部分を、以下にリストアップさせて戴きます。

P.357
ピクチャー・スリーヴが付属している確立⇒確率

P.422
(映画)トイ・ストーリーズ⇒トイ・ストーリー

P.429
マヘリア・ジャンスンに見出されて⇒マヘリア・ジャクスン

P.616
(曲名)涙の分かれ道⇒涙の別れ道

いずれにしても、ここからが始まりです。
とりあえずは増刷がかかって、判明している範囲での修正が実際にできますよう、お祈り申し上げております。

Posted by: 真 a.k.a. しんのじ | August 30, 2015 at 08:11 PM

真 a.k.a.しんのじさん

お返事遅くなりました。
誤りのご指摘、ありがとうございます。
正誤表に反映させて頂いております。
スペースシャワーのサイトも同様です。

辛口のレビュー、お待ちしています。
それだけ読み込んで頂いている、ということでしょうから。

実は出版前、もしかしたらここを突かれるのではないか、と思うポイントがいくつかあったのですが(今のところありません)、違うところをご指摘いただく気がします。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | September 01, 2015 at 11:12 PM

えー……、ツイッターの方でカスタマーレビューをご紹介いただき、ありがとうございます。
ほとんどすべて、思ったことや感じたことを文中に込めることはできたと思ってはいるのですが、ちょっと考えて、加筆するつもりで書いてみて、でも蛇足になりそうなのでやっぱり加筆しないことにした、今回この本を読ませていただいて、わかったこと、感じたことがありましたので、以下に掲げておきます(カッコ内が「加筆しようとして、やめた部分」になります)。

◇◇◇◇◇◇◇

“ディスコグラフィーを内包したヒストリー本”ということで、レコードごとのライナーも兼ねている部分があるため、彼らがカヴァーした楽曲の成り立ち、その作者の略歴や主な作品などにも時に踏み込んでおり、読んでいてちょっとだけ、不安になる瞬間もありますが、そこは読む側のペース配分というか、力の加減を工夫することで、いい感じに読み進めてゆくことも、可能なのではないでしょうか(個人的には、そういった部分を読んでいて、たとえば大ヒット連発中のトップ・アーティストにとっては“大惨敗”といえる「全米最高67位」といったような成績も、地方からちょこっと売れてきたバンドにとっては“上出来の部類”なのだとか、ローカル・ヒットでじわじわ売れ始めた曲をさらに売るためには、より広く宣伝できる資金力と、全国に販売網を持つレコード会社に原盤と権利を売る必要がある場合も多かったとか、そして元々はバンドメンバーの一人が作ったはずの曲の“作者”が、いつの間にやらワラワラ増えて、マネージャーやらラジオ局のDJ……といった、何人もの―甘い汁を吸おうと企んだ―人々のお名前が一緒にクレジットされるとか、古今東西問わず“ゲーノーカイ”ってこんなもんか的な、ホントは知らなくてもいいようなことも、知ることができました)。

◇◇◇◇◇◇◇

後は、ボブ・来る~~~……もとい、ボブ・クルーというヒトは、ちょっと一筋縄ではいかない気がします。
“ボブ・ゴーディオ作品集”は、CD2枚で収まりましたが(かなりダイジェスト感は強いですが、いい仕上がりだと思っています)、ボブ・クルーの仕事であるとか歴史は、CDにせよ本にせよ、改めてちゃんとやっておく必要がありそうです。

かつて日曜深夜、TBCラジオで『ジャンボリクエストAMO・東北ヒットパレード』という番組を担当されていて、現在は『Radio倶楽部』という洋楽の番組を担当されている(社内的には上の方の立場?)、安田立和(りゅうか)さんという男性アナウンサーの方がいらっしゃって、時おりその番組など聴かせていただくと、やはり上の世代の方からの、山下達郎さんの番組でもかからないようなマニアックなリクエストに応えていたりするのですが(安田さんはコレクターでもあるので、使用するレコードは自前のものが多いご様子)、まぁ、1965年生まれの自分の知らない曲がいかに多いか、めまいがするほどです。
たとえば、日活アクションなんかは、“おいしいところ”を先に観てしまったせいか、どうもつまらなく感じてしまうものも少なくないのですが、ことオールディーズに関しては、元気でいるうちに“いい曲”を聴きつくすことはできなさそうで、フォー・シーズンズだ、ビーチ・ボーイズだという以前に、その広さと深さに圧倒されるばかりです。
でも、聴けるだけ聴いて、死にたいですね。

Posted by: 真 a.k.a. しんのじ | September 02, 2015 at 05:12 PM

真 a.k.a. しんのじさん

改めまして、レビューありがとうございました。

加筆をやめられた部分も、「個人的には」加えて欲しかった気もしますが、それは私がとやかく言うことではありません。

それでも、ここに書いていただけてよかったと思います。
(作者クレジットなどとして)記載してあることは、当然記述のベースにはなりますが、決して鵜呑みにはしない、というのが基本的なスタンスとしてあるので、そこに触れていただけて嬉しかったです。

ボブ・クルーに関しては、なかなか手ごわいというか、私も全貌には触れられていません。初期の歌手時代も、ボブ・クルー・ジェネレーションも、プロデュース作も、まだ聴けていないものがたくさんありますし、コンプリートは遥か遠くという感じです。

肝心の、データを巻末に分けて載せるべきだったか、という点について。同じアマゾンのレビューで、にこぷんさんという方からも「資料(データ)は資料、読み物は読み物と区別したほうがよかった」というご指摘を頂きました。確かにこれは賛否あるかなと思いつつも、今回は本文にすべて練り込む方法をとりましたが、実はこれは、あまり前例がないのではないかと思います。少なくとも私が手に取った書籍で、同様のものはかつてありませんでした。最初は、ブログと同じような横書きで、データを本文に挿入する形とか、いろいろ考えましたが、デザイナーさんにいろいろ試してもらった末に、本文で触れたページの左にデータを置く、というスタイルに落ち着きました。

私は98年に『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』(青土社)という本を出しました。これはピアソラの生涯とその周辺の事象(といっても、音楽ジャンルだけ見ても、タンゴだけではなくクラシックからジャズ、ポップスに至る幅広いエリアをカヴァーしています)、そして彼が演奏家として、また作曲家として残したすべての作品を取り扱ったものですが、その時は本文565ページ(もちろん縦書き)、ディスコグラフィーを核とする巻末資料166ページ(横書きで後ろから始まります)、という構成でした。巻末資料だけ取り外して持ち歩ければいいのに、という声も頂きましたし(今回のフォー・シーズンズ本ではオリジナルを中心に掲載しましたが、当時ピアソラのCDは同じ内容でジャケットとタイトルが違うとか、ちょっとだけ曲目が入れ替わっているとか、曲名が間違ったままとか、データがいい加減だったりとか、そのような盤が各国から膨大な量リリースされ、多くのファンが混乱していましたから、出来る限りの各国盤や編集盤、再発盤もジャケ写付きで掲載した拙ディスコグラフィーは、各方面で重宝して頂きました)、日本語のコメントも付いているとはいえ、ジャケ写と欧文表記がメインだったこともあり、海外からも評価を頂きました。

でも、今回は違うやり方でやってみようと思ったのは、分けるやり方だと、それはそれで後ろに行ったり前に戻ったり、わずらわしい面もあるのではないかと考えたのと、データは盛り込みたい、でも無味乾燥なものにはしたくない、ということで、本文に組み込むことで血の通った「読み物」になってくれたら、という思いからでした。

小川真一さんは、雑誌「レコード・コレクターズ」8月号の書評で「ストーリーを中心として巻末に簡単なディスコグラフィーを付けるというのが一般的なスタイルのように思うが、この本の場合は、物語の進行と、シングルを中心とした詳細なディスコグラフィカルな情報とが併走していく。考えてみれば、これが音楽伝記本の正道であるのだ」と書いてくださいました。これは本当に嬉しかった。それが私の狙いだったからです。

一方、やはりアマゾンのレビューでベンジャミンさんは「一見するとデータ本というよりは読み物です。
読み物としても(筆者の軽妙な筆運びなど)面白いのですが、やはりこの本の魅力はデータ本としての要素だと思います」とお書きになっています。結局はそういうことなのだなと、改めて自分自身で思ったり。

いずれにしても、こんなやり方もあるのだな、ということは示すことができたのかな、とは思います。それがあらゆる読者の方にとって正解だった、ということではないわけですが、それはどんな手法だったとしても同様なわけですから。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | September 02, 2015 at 11:32 PM

さいとう(鳩サブロー)様:

今回のこの本の手法は、ある意味においては画期的なものなのかもしれませんが、もしかすると、このスタイルが、時に自然であるという場合もあるのかもしれず、特に今回、フォー・シーズンズとフランキー・ヴァリに関しては、そうすることがごく自然であったようにも感じられます。
完全にセパレートさせてしまうと、その人その人のニーズによって、どちらかしか見ない、ということも大いにあり得ますし、ひとまず今回は、彼らがリリースしたレコードと共に、その歩みもたどって行く……というスタイルのものを提示するという、その意味というか意義は、決して小さいものではなかったと思っています。

カスタマーレビューの中の、加筆しかけて一旦降ろした部分は、オールディーズを聴いたり、記事などを読んでいて、長年モヤモヤしていた部分でもありました。
「(特に、アメリカで)ヒット曲が生まれるまで」の過程や、そこに付随してくるものの中には、わかりにくい部分がかなりあったというか、ある、そのことは事実でした。
この部分については、もうちょっと考えて、場合によっては改めて付け加えることも検討したいと思っております。

そういえば、仙台では『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』が、かなり遅れて9月26日から上映になるそうです。
奇しくも1年前、『ジャージー・ボーイズ』がかかったのと同じ劇場で、同じ時期に、というところに、何か不思議なものを感じているところです。

Posted by: 真 a.k.a. しんのじ | September 03, 2015 at 01:22 AM

2006年9月19日 (火)

パソコン買いました

報告が遅れましたが、日経、東京/中日に続き、毎日新聞(9月3日朝刊)にも『ピアソラ 自身を語る』の書評が載りました。井上章一さんという方が書いて下さったもので、こちらで読めます。書評欄のトップに大きく掲載されていて、驚きました。毎日の書評欄って、写真なしで文字がびっしりなんですね。

それはさておき、遂にパソコンを買い換えました。実に7年ぶり。モノはNECのValueOne MT600/4D3W。Win98からXPにひとっ飛びです(まあ、もうすぐ次期OSのVistaというのが出るようですが)。カミサンのパソコンはMeだし、会社のパソコンはWindows2000かXPだから、そんなに違和感ないとはいえ、ハードディスクが4.3GBから一気に160GBというのは、やはり隔世の感があります。

NECは久しぶりです。私の最初のパソコンはPC-9801RXというMS-DOS時代の名機。買ったのは1989年だったか1990年だったか忘れましたが、たしか中古で24万ぐらいでした。ハードディスクなしで、5インチスロット2基搭載。さすがに外付けハードディスクを後から買いましたが、700MBで7万ぐらいだったような……。
2台目もNECで、98multi CanBeという、テレビが見れたりする遊び心のあるパソコンでした。『闘うタンゴ』は、そのCanBeで、秀丸エディタを駆使して書き上げました。例のディスコグラフィーはPageMakerを、これまた駆使して作りました。
『闘うタンゴ』を出した後で買ったのが、CompaqのPRESARIO 2240。今は撤退してしまったCompaqの戦略モデル的な位置付けのもので、Win95の最後の時期ですね。これはまだ、一応現役です。以前書いたように、アナログ盤をCDに焼いたりするためのオーディオボードが刺さっているからなんですが、このボードはISAスロット用なんですね。今のパソコンはみんなPCIスロットですから、差し替えができず、使い続けるしかない。もちろんPCIスロット用のボードも今は安いのがいろいろあるみたいですが(例えばこれ)、最近はCDを焼く機会もめっきり減ってしまったので、大蔵省の許可がおりませんでした(笑)。
1999年には、これも以前(同じ時に)書きましたがSonyのVAIOノート PCG-505RXを購入、それからずいぶん間が空いたというわけです。
NECの低価格(余計なソフトなどが一切入っていない)パソコン、ValueOne MTシリーズは、本来は本体とキーボード、マウス、外付けスピーカーのセットで、ディスプレイは別売りなんですが、私が買ったのはカスタマイズ・モデルというやつで、スピーカー内蔵の17インチディスプレイ(大きくて綺麗で見やすい!)とMicrosoft Officeが付き、外付けスピーカーを外したモデル。通販なんかではこの組み合わせが選べるようですが、通常店頭では見かけない商品。それがなぜかヤマダ電機では扱っていて、しかも普段15万ぐらいするのが、4月発売のモデルということもあってか、ウチの近くの店のリニューアルオープン記念で10万ちょいで売っていたというわけ。私にとっては、正にお買い得でした。ほくほく。

Comments

 初めまして。

 井上章一の文章は新聞で立ち読みしていて「いつものように淡々としながら、売りのポイントを押さえていて上手いなあ」と感心しましたが、読み直すとやっぱり紹介文として良く出来ていますね。

 ただ、ブーランシェ、ラヴェル、ガーシュインについて辞典程度の知識がないとピンとこないかなあと思いましたが。

 ただ、まだ読んでなくて失礼なんですが、「ビートルズよりフロイド」なんですか。バレット以降のフロイドって「現代音楽に憧れた成金ブルースロック」だと思っているんで。
 まあそれを肯定的にとるとピアソラってことなんでしょうか?
 近いうちに読みます。

Posted by: MM | September 25, 2006 at 02:47 AM

コメントありがとうございます。
ビートルズの「後に続いた連中こそが、偉大なアレンジャーたちと組むことで、ロックに優れた音楽の要素を加えるようになった」例として、ピンク・フロイドとウェザー・リポートの名前を挙げているんですね。WPが?と思われるかも知れませんが、ピアソラはいわゆるフュージョンもジャズではなくロックの範疇で考えているようで、パット・メセニーやアル・ディ・メオラの名前も出しています。
まあ、ビートルズの場合にはアレンジャー的な立場として実際にジョージ・マーティンがいたわけですが。

Posted by: さいとう | September 26, 2006 at 12:01 AM

 

なるほど「アレンジを重視したロック」という意味なんですね。
 そうすると今のロック(ポップス)の状況はピアソラには案外理想的なのかもしれませんね。
 インタビュー集は近いうちに読めそうなので、斉藤さんの書かれた評伝と一緒に読ませてもらいます。
 
 最後にピアソラはアメリカン・クラーヴェ及びヨー・ヨー・マのアルバムくらいしか持っていないんですが、「次の一枚」というと何がお勧めですか?
 アマゾンなどで、普通に手に入るものなら。
 それでは失礼します。

Posted by: MM | October 02, 2006 at 12:39 AM

2006年8月30日 (水)

中日新聞/東京新聞、週刊文春にも書評

いつの間にか、8月27日の中日新聞および東京新聞に『ピアソラ 自身を語る』の書評が載っていたようです。載るだろうということは河出書房の担当者から聞かされていたのですが、事前に教えてくれるはずだったのに…。しかも、書いているのはかの小沼純一氏だ。ともあれ、こちらで読めます。まぁ、書いてくれたのはありがたいのだけれども、「年代を追うような語りをしていない」のは、ゴリンがそのように編集したからだし、「手紙で書いたような形式」って、それは実際の手紙からの引用だって^^; 相変わらず、ちゃんと読んでないって感じだなぁ。
それよりも、明日発売の週刊文春9月7日号に、作家の星野智幸さんが書評を書いてくれているそうです。『200DISCS ピアソラ/タンゴの名盤を聴く』ではボルヘスやサバトについての原稿を寄せてくれた星野さんが、今回の『自身を語る』の出版に際して、河出の担当者を紹介してくれたのでした。星野さん、どうもありがとう。

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