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2021年5月 5日 (水)

NHK-FM「今日は1日“ピアソラ”三昧」放送の巻

【5月6日追記】NHKラジオ「らじる★らじる 聴き逃し」で5月7日(金)正午から1週間の配信が決定! リンクはこちら!【追記ここまで】

【5月8日追記】らじる★らじるの配信で番組をすべて聴き直した。自分の話したことは大体覚えていて、あまり変なことは言っていなかったが、唯一残念だったのが、ミルバ&ピアソラ「行こうニーナ」の紹介の際、小松さんから「ニーナって誰のことでしょうね」と聞かれ、「ちょっとわからない」と答えてしまったこと。記憶が飛んでいたが、ライヴ盤のライナーにはしっかり書いていた。以下はアメリータ・バルタールの証言だ。「このタンゴは1971年7月にパリで書かれたの。セーヌ川に面したパリ市庁舎の近くにトラック運転手のための大衆食堂があって、そこで私たちがいつも見ていた人物が描かれている。とても美しい昔ながらの店で、私たち3人はいつも食事をしたものよ。そこに、黒い身なりで厚化粧の、小犬を両腕に抱いた酔っ払いのお婆ちゃんが現れるの。彼女のことを『ニーナ』と名付けたのはオラシオ(・フェレール)よ、自分の言葉で彼女のことを歌にするためにね。みんなで帰国してから、レジーナ劇場で初演したの」。【追記ここまで】

こちらでは告知できないままに終わってしまったが、昨日5月4日(火・祝)、NHK-FMで12時15分から21時15分まで、ニュース中断30分を挟んで8時間30分にわたり、「今日は一日“ピアソラ”三昧」がオンエアーされた。私は、案内役を務めたバンドネオン奏者の小松亮太さん(先日出版された著書『タンゴの真実』は必読!)から依頼を受け、企画から選曲まで、全面的に携わらせていただいた。番組の前半は裏でリクエストの仕分けと選曲・選盤を手伝い、後半には一緒に出演してトークも担当した。

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長時間のこのプログラム、いくつかのコーナーを設け、テーマごとに解説しながら曲を掛けていった。以下はそのプレイリスト。

●オープニング

01. Revirado / Astor Piazzolla y su Quinteto Tango Nuevo(オープニングテーマ)(『ライヴ・イン・ウィーン』より)

02. Milonga del ángel〈天使のミロンガ〉 / Astor Piazzolla y su Quinteto Nuevo Tango(ブエノスアイレス滞在経験のある竹内香苗アナウンサーからのリクエスト、『ニューヨークのアストル・ピアソラ』より)

●リクエスト・コーナー

03. Escualo〈鮫〉 / Astor Piazzolla y su Quinteto(『Live in Tokyo 1982』より)

04. Oblivion / 小松亮太、イ・ムジチ合奏団

●ピアソラの音楽の魅力(ゲスト:国府弘子)

05. Adiós Nonino / 国府弘子(小松亮太参加)

06. Tres minutos con la realidad〈現実との3分間〉 / Astor Piazzolla (& The New Tango Sextet) (『現実との57分間』より)

07. Libertango / Yo-Yo Ma

●リクエスト・コーナー

08. Tangata / Astor Piazzolla y su Quinteto Tango Nuevo(『AA印の悲しみ』1986年ライヴより)

●ピアソラと先輩たち、基礎を作った人たちの演奏、交流

09. La bicoca / Juan D'Arienzo y su Orquesta Típica(1940年録音)

10. Tigre viejo〈老いた虎〉 / Elvino Vardaro y su Orquesta(1933年録音、アセテート音源)

11. Se armó / Astor Piazzolla y su Orquesta Típica(1947年録音)

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12. Fugitiva / María de la Fuente(1952年録音、ピアソラ伴奏指揮)

13. El andariego〈放浪者〉 / Alfredo Gobbi y su Orquesta Típica(1951年録音)

14. Retrato de Alfredo Gobbi〈アルフレド・ゴビの肖像〉 / Astor Piazzolla y su Quinteto(『レジーナ劇場のアストル・ピアソラ1970』より)

15. Flores negras〈黒い花〉 / Julio De Caro y su Orquesta Típica(1927年録音)

16. Decarisimo / Astor Piazzolla y su Quinteto(『ピアソラ、ピアソラを弾く』より)

17. Zum / Astor Piazzolla y su Conjunto 9(『ブエノスアイレス市の現代ポピュラー音楽 第1集』より)

18. Zum / Osvaldo Pugliese y su Orquesta Típica(『サン・テルモの夜』より)

●コメントとリクエスト:鈴木明子さん

19. Libertango / Astor Piazzolla y su Quinteto Tango Nuevo(『ライヴ・イン・ウイーン』より)

●革命のピアソラ

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20. Tanguango / Ahmed Ratip y sus Cotton Pickers(1951年録音)

21. Marron y azul〈栗色と青色〉 / Octeto Buenos Aires("Tango moderno"より)

22. La cumparsita / Astor Piazzolla, su Bandoneón y su Orquesta de Cuerdas("Tango en Hi-Fi"より)

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23. Azabache / Astor Piazzolla, su Bandoneón y su Orquesta de Cuerdas(1956年録音)

24. A fuego lento〈とろ火で〉 / Quinteto Real("Quinteto Real"より)

●美輪明宏×小松亮太対談(事前収録)

25. Mi Buenos Aires querido〈わが懐かしのブエノスアイレス〉 / Carlos Gardel(1934年録音)

26. Caminito / Libertad Lamarque(1953年メキシコ録音)

27. Nostargias / 藤沢嵐子 伴奏=早川真平とオルケスタ・ティピカ東京(『タンゴとともに20年』より、ピアソラ編曲)

28. 夜のプラットホーム / 藤沢嵐子 (伴奏)ミゲル・カロとオルケスタ・ティピカ(『ブエノス・アイレスの藤沢嵐子』より)

29. Poema / 美輪明宏

●彷徨えるピアソラ(ここから斎藤も参加)

30. Suite para piano - Preludio / 黒田亜樹(『Tango Prelude - Piazzolla Piano Works』より)

31. Tres Movimientos Sinfónicos, Buenos Aires - Moderato / Conductor: Gisèle Ben Dor, Bandoneón: Juanjo Mosalini, Santa Barbara Symphony("The Soul of Tango"より)

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32. Les amoureux de novembre〈11月の恋人たち〉 / Michèle Arnaud(1961年録音)

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33. Orchids in the Moonlight〈月下の蘭〉 / Astor Piazzolla and his Orchestra(『イヴニング・イン・ブエノスアイレス』より)

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34. Lullaby of Birdland〈バードランドの子守唄〉 / Astor Piazzolla, His Quintet & Rhythms(『テイク・ミー・ダンシング!』より)

35. La Muerte del Angel〈天使の死〉 / Astor Piazzolla & Gary Burton(『ニュー・タンゴ(モントルー・ライヴ)』より)

●リクエスト・コーナー

36. Concierto Para Bandoneón - I. Allegro marcato〈バンドネオン協奏曲 第一楽章〉 / バンドネオン:小松亮太 指揮:ミシェル・プラッソン 管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団(小松亮太5月5日発売新譜『ピアソラ:バンドネオン協奏曲 他』より)

37. El día que me quieras〈想いの届く日〉 / Astor Piazzolla(『タンゴ ガルデルの亡命』サウンドトラックより)

●コラボのピアソラ

38. Summit / Gerry Mulligan - Astor Piazzolla(『サミット』より)

39. Nous avons le temps〈コンドルは飛んで行く〉 / Georges Moustaki(『ムスタキ(詩人の叫び)』より)

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40. Siempre se vuelve a Buenos Aires〈いつもブエノスアイレスに帰る〉 / Astor Piazzolla y su Quinteto, Canta: José Angel Trelles("Volver"サウンドトラックより)

41. Introducción a héroes y tumbas〈英雄と墓へのイントロダクション〉 / Astor Piazzolla y su Nuevo Octeto, recita: Ernesto Sábato(『タンゴ・コンテンポラネオ』より)

42. Fábula para Gardel〈ガルデルへの寓話〉 / Astor Piazzolla - Horacio Ferrer(『エン・ペルソナ』より)

●コメントとリクエスト:米倉涼子さん

43. Yo soy María / María Volonté("Yo soy María"より)

●リクエスト・コーナー

44. Milonga de la anunciación〈受胎告知のミロンガ〉 / Astor Piazzolla - Amelita Baltar(『ブエノスアイレスのマリア』より)

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45. Il Pleut Sur Santiago〈サンチェゴに雨が降る〉 / Astor Piazzolla(『サンチャゴに雨が降る』サウンドトラックより)

●小松亮太五重奏団スタジオ・ライブ

46. La calle 92〈92丁目通り〉 / 小松亮太五重奏団(ライブ)

47. Prepárense〈プレパレンセ〉 / 小松亮太五重奏団(ライブ)

48. Contrabajeando〈コントラバヘアンド〉 / 小松亮太五重奏団(ライブ)

49. Coral〈コラール〉 / 小松亮太五重奏団(ライブ)

50. Concierto para quinteto〈五重奏のためのコンチェルト〉 / 小松亮太五重奏団(ライブ)

~ニュース中断~

●コメントとリクエスト:椎名林檎さん

51. El choclo / Astor Piazzolla y su Gran Orquesta(『タンゴの歴史 第1集~グアルディア・ビエハ』より)

●ピアソラから広がる新たな響き

52. Sónico / Eduardo Rovira y su Agrupación de Tango Moderno("Sónico"より)

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53. Al diablo con el diablo〈悪魔なんかくそくらえ〉 / Rodolfo Mederos y Generaci ón Cero("Fuera de broma"より)

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54. Ballade pour un fou (Loco, Loco)〈ロコ・ロコのバラード〉 / Julien Clerc(1975年録音)

55. La primera palabra〈最初の言葉〉 / Chany Suarez("En caso de vida"より)

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56. Le diable (El diablo)〈悪魔〉 / Jairo("Le diable"より)

●ピアソラと日本

57. Inspiración〈霊感〉/ Orquesta Juan Canaro(1954年録音、"El tango en Japón"より)

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58. Lo que vendrá〈来るべきもの〉 / 早川真平とオルケスタ・ティピカ・東京(『タンゴ・エン・トウキョウ(タンゴ喫茶店巡り)』より)

59. Mort〈死〉 / Tee & Company(『Dragon Garden』より)

60. Che bandoneón / Astor Piazzolla with Ranko Fujisawa(『Live in Tokyo 1982』より)

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61. Vamos, Nina〈行こうニーナ〉 / Milva & Astor Piazzolla(『Live in Tokyo 1988』より)

●リクエスト・コーナー

62. Buenos Aires hora cero〈ブエノスアイレス零時〉 / Astor Piazzolla y su Quinteto Nuevo Tango(『ある街へのタンゴ』より)

63. Vuelvo al Sur〈南へ帰ろう〉 / Astor Piazzolla et son Quintette, chante par Roberto Goyeneche(『スール その先は…愛』サウンドトラックより)

64. Invierno Porteño〈ブエノスアイレスの冬〉 / Astor Piazzolla y su quinteto(『レジーナ劇場のアストル・ピアソラ1970』より)

●エンディング

65. Concierto para Bandoneón y Orquesta - Presto〈バンドネオン協奏曲 第三楽章 プレスト〉 / Astor Piazzolla with The Athens Colours Orchestra, Conducted by Manos Hadjidakis(『バンドネオン・シンフォニコ~アストル・ピアソラ・ラスト・コンサート』より)

66. Adiós Nonino / Astor Piazzolla with The Athens Colours Orchestra, Conducted by Manos Hadjidakis(『バンドネオン・シンフォニコ~アストル・ピアソラ・ラスト・コンサート』より)

盛りだくさんの内容、「踊りの伴奏に過ぎなかったタンゴを芸術の域に高めた」的な誤ったピアソラの神格化に異議を唱え(それは私もまったく同感だ)、たくさんの例証とともに丁寧な説明を繰り出していく小松さんの熱いトークで、常に時間と闘いながらの進行だった。有名曲、アメリータ・バルタールやロベルト・ゴジェネチェの歌はあえてプログラムに入れずにリクエストに期待するという方法で、なんとか乗り切った。それでも、リクエストの多かった「ミケランジェロ70」やアサド兄弟の演奏など、入りきらないものも多かった(アサド兄弟の「タンゴ組曲」は、ニュース中断前のエンディングで、かろうじてバックに流れた)。生涯最後の録音となった最後の「アディオス・ノニーノ」、完奏する予定だったがクライマックスで時間切れ、フェイド・アウトとなったのは残念だったが。

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とにもかくにも無事に終了し、最後に小松さん、美しい声を聴かせてくださったアナウンサーの竹内香苗さんと記念撮影。皆さんお疲れさまでした。

 

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